ご当地グッズ、オリジナルお土産品を文房具で作ってみよう!
旅行先での楽しみのひとつはお土産選び。楽しい旅の記憶を呼び起こしてくれるものだからこそ、「ご当地グッズ」と呼ばれるような、その土地らしさを感じられるものが好まれています。しかし「旅の高揚感もあいまって購入したものの、自宅の引き出しの中に眠ってしまっている」というお土産も多いのではないでしょうか。
そこで人気を集めているのが文具のお土産です。文具は実用性が高いため、「買って終わり」にはなりません。マルマンでは全国の鉄道会社や美術館、水族館、動物園、博物館など、さまざまな観光施設とコラボレーションし、オリジナリティ溢れる文具を多数製作。オリジナルお土産品として、どの文具も好評を博しています。マルマンとのコラボレーション文具が評判を呼ぶ理由を、開発営業部の井上豪大部長に聞きました。
小ロットでも可能!知名度抜群のマルマンとコラボレーション!
----鉄道会社、美術館、水族館、動物園、博物館など、全国各地に点在する観光施設が、マルマンとコラボレーションしたご当地グッズ・オリジナルお土産品を製作する背景とは?
まず、文具は子どもから大人まで使える実用的なアイテムで、消費期限もなければかさばることもありません。だから旅行先でのお土産としても最適だと思うんですね。
弊社の事例でもっとも多いのは「図案スケッチブック」なのですが、この製品は視認性が高いデザインのため、施設内の売店やミュージアムショップに並べた際、アイキャッチになります。「図案スケッチブック」は1958年に量産を開始したマルマンの看板商品でもありますので、ありがたいことに「使ったことがある」という方もたくさんいらっしゃる。それによりお客さまに手にとっていただきやすい、というメリットがあるのではないかなと感じています。
さらに高品質な文具であることも、コラボレーションしていただく大きな理由だと考えています。マルマンでは「紙」と「加工技術」にこだわり、すべて国内工場で製造を行なっています。お土産品だからといって、見た目がかわいくても質の低い製品では、ご購入されたお客さまの期待を裏切ってしまいますよね。その点、マルマンで製造した製品は、品質、機能性、使い勝手のよさも担保できますから、安心してお選びいただけると自負しております。
手にしてうれしい高品質なオリジナル文具
----やはりロット数が大きくないと、マルマンとのコラボレーションは難しいのでしょうか?
まったくそんなことはありません。基本的に最低ロット数を設けておりませんので、小ロットからでもコラボレーションは可能です。マルマンでは近年、オフセット印刷に加え、デジタル印刷にも対応できるようになりました。
小ロットの場合は、デジタル印刷の方がコストをかなり抑えられるんですね。仕上がりもオフセット印刷と比べてほぼ差がありませんし、テストマーケティングにも役立つはず。逆にロット数が大きくなるとオフセット印刷が割安になるので、どちらの印刷方式を採用するかは、その都度ご相談させていただいています。
時代の流れもあり、在庫レスが主流になりつつあります。これまではコストを下げるために大ロットを選択していた観光施設さんも多いと思うのですが、一度に3000冊つくり3年かけて販売するよりも、1年ごとに1000冊つくる方が在庫を抱えずにすみますよね。デジタル印刷の導入によって、3000冊と1000冊のどちらにしても大差ないコストを実現できるようになりました。
多種多様な観光施設が製作している文具のお土産品
----これまでマルマンとコラボレーションし、ご当地グッズ・オリジナルお土産品を製作した事例を教えてください。
叡山電鉄さまや、いすみ鉄道さまをはじめ、鉄道会社さんとのコラボレーションはとくに多いですね。叡山電鉄さまは「『図案スケッチブック』の認知度の高さと、持ち運びがしやすいサイズであることが、決め手になりました」とおっしゃってくださりました。表紙には観光列車「ひえい」と紅葉をイメージした葉をデザインとしてあしらい、裏側には叡山電車路線図を組み込んでいます。
叡山電鉄さま事例|観光電車「ひえい」と紅葉をイメージした季節感のあるオリジナルスケッチブック
背面には路線図をデザイン、細部へのこだわりがファンにはうれしい一品に
いすみ鉄道さまとのコラボレーションでも、「図案スケッチブック」の表紙に車両をデザインしています。観光客や地元の方に向けたオリジナルお土産品をつくるにあたり、知名度、信頼のある定番品を探されていたそうでして、「マルマンの『図案スケッチブック』はすべてをクリアしていたため、他社と比較をすることもなく導入を決めました」とのお言葉を頂戴しました。
いすみ鉄道さま事例|図案シリーズのデザインを上手に活かしたインパクトのある表紙
各地の水族館や動物園などのグッズを手がけられている株式会社AQUAさまとのプロジェクトでは、「図案スケッチブック」にオリジナルデザインをほどこした表紙に加え、ぬりえページを追加しているんです。「コラボレーションした一番の理由は、マルマンのブランド力。幅広いお客さまにご利用いただくため、あらゆるユーザーさまに愛用されている『図案スケッチブック』を選びました」というコメントをいただいています。
世田谷美術館さまとのコラボレーションでは、「アートスパイラル」をベースとしています。色はレッド、ブルー、イエロー、ブラック、ピンクの5色展開。表紙にアンリ・ルソーの「フリュマンス・ビッシュの肖像」を箔押し、高級感のある製品に仕上げています。カラフルで丈夫な表紙、表紙に合わせた2色のツートンのカラーワイヤ、最も紙肌が出る厚みの画用紙厚口といった、「アートスパイラル」の製品特長が、世田谷美術館さまのコンセプトにマッチするとお考えくださったようです。
世田谷美術館さま事例|アートスパイラルをベースにしたクオリティ感のあるオリジナルスケッチブック
毎年、北海道で開催される「SNOW MIKU」フェスティバルでも、オリジナルグッズを製作させていただいております。これは「雪ミク(初音ミク)」が北海道を応援する、といった趣旨のフェスティバルで、お付き合いは10年ほど前から。「図案スケッチブック」や「クロッキーブック」など、ベースとなる文具やデザインも毎回変えているんですよ。
文具のご当地グッズでオリジナリティを表現!
----マルマンでオリジナルお土産品となる文具を製作する際のポイントはありますか?
鉄道会社さんであれば車両、キャラクターがいる施設さんであればそのキャラをデザインとしてあしらうなど、オリジナリティを全面に出していただくのがよいのかなと感じています。実際、オリジナリティの強いデザインでコラボレーションさせていただいたアイテムは、とても人気なんですよ。
コラボレーションに対応するマルマン製品は、約40ブランド200種類以上にのぼります。スケッチブックやノート、メモ帳、バインダー、ルーズリーフ、卓上カレンダーなど、バリエーションは実に多種多様。ブランドごとにレギュレーションはありますが、比較的自由度の高いデザインをしていただけるのも、マルマンの強みだといえます。
豊富なラインアップで目的に合ったオリジナルグッズ制作が可能です
またマルマンでは、フルカスタムによるオリジナル文具の製作も請け負っています。サイズ、表紙の色やデザイン、紙の種類、綴じの仕様など、ご希望に応じた仕上がりにできますので、より独自性の強いご当地グッズ・オリジナルお土産品が実現できます。
----「どのようなご当地グッズ・オリジナルお土産品にしたいのか」によって、つくり方が選べるのですね。既存のマルマン製品をベースとした場合、観光施設のジャンルごとにおすすめの製品があればお聞かせください。
ダントツでご依頼が多い製品は、冒頭で申し上げた「図案スケッチブック」です。知名度は全国区ですから、旅先でも目にとめていただけるようなんですね。ゆえに地方の観光施設さんですと、やはり「図案スケッチブック」はおすすめになります。
知名度が高くオリジナルグッズに最適な図案スケッチブック
市街地の観光施設さんになると、「クロッキーブック」を選ばれるところも多いなという印象です。デザイナーさんやクリエイターさん、美術大学の学生さんなどに、とくに馴染みがあるのでしょう。
ちなみにクロッキー帳は絵の練習やスケッチを描く際の使用が一般的ですが、「クロッキーブック」をノート代わりにご愛用されている方もたくさんいらっしゃるんですよ。ノートの枚数は40~80枚程度が基本ですが、紙は無地のため、大きめの文字や図など、自由に書き込めるんですね。学校の授業、業務の打ち合わせ、日常のメモ、日記帳としてなど、さまざまなシーンでご活用いただいています。
クラフトペーパーの表紙が特徴的で知名度の高い「クロッキーブック」
美術館さんは圧倒的に「アートスパイラル」を選ばれていますね。表紙に貼ってある「アートスパイラル」のロゴシールを剥がし、全面を使った自由度の高いデザインが可能となるので、世界観が表現しやすいんです。
----コラボレーションした観光施設からは、どのような反響が届いていますか?
リピートをしていただけているということが、答えなのかなと感じております。私たちにできることは、観光施設さんにもエンドユーザーにもご満足いただける、質の高い製品をおつくりすることですから。
オリジナルで文具をつくるならマルマン!
マルマンのオリジナル文具サービスでは国内生産ですので、比較的安価なロゴや文字の名入れでも、低コスト・短納期で品質の高いオリジナル文具の制作が可能です。
黄色と緑の図案スケッチブックはもちろん、メディアで紹介されたニーモシネやクロッキーブック、「見たことがある」「使ったことがある」製品を多く取り揃えています。
さらにご要望に沿った完全オリジナルや部分的なカスタムをした文具の制作も可能です。