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ルーズリーフミニバインダー『くるっとリング』が新発売!その特長を開発担当者に聞いてみた【インタビュー】
福嶋 康子(ふくしま・やすこ)
マルマン株式会社マーケティンググループチーフ。ルーズリーフカテゴリーを担当。商品企画、プロモーション企画、営業部門との連携に加え、Instagramなど一部SNSの企画・運用も行っている。
マルマン株式会社マーケティンググループチーフ。ルーズリーフカテゴリーを担当。商品企画、プロモーション企画、営業部門との連携に加え、Instagramなど一部SNSの企画・運用も行っている。
2024年10月、マルマンの『ルーズリーフミニ』シリーズより、さらに自由度高く使える新製品として『くるっとリング』が発売されました。パーツを選んで自分好みの1冊がつくれるこのルーズリーフミニバインダーは、愛着のある文具を使って毎日を楽しくすごしたい社会人女性などを中心に、さっそく注目の的となっています。
新たに誕生した『くるっとリング』とはどのような製品なのでしょうか。その魅力や特長、便利な使い方、そして開発秘話などを、企画者であるマーケティンググループチーフの福嶋康子さんにお聞きしました。
―はじめに、新製品『くるっとリング』の特長を教えてください。
『くるっとリング』は、表紙2枚(表裏)と新開発の綴じ具(リング)がセットになった、自分好みの1冊にカスタマイズできるルーズリーフミニバインダーです。好きなデザインの表紙とリングを選び、目的にあったルーズリーフミニを挟んで使用します。
名前からもわかるように、『くるっとリング』の一番の特長は綴じ具(リング)です。上下にあるボタンを押すことで簡単に開けられる仕様になっているため、カスタマイズしたいときもストレスがありません。
――とても簡単ですね。
「カスタマイズを楽しむ」というのが『くるっとリング』の重要なコンセプトなので、リングを開閉する際の負担も含め、使い勝手をよくするための工夫がたくさん詰まっています!
――使い勝手という点では、表紙、背表紙、裏表紙がつながっている従来型のバインダーとは大きく異なりそうです。
『くるっとリング』は2枚の表紙が別々に綴じられていて、表紙とルーズリーフはリングを軸に180度はもちろん、360度折り返して開くことができます。そのため、カフェやパソコンデスクのようにあまりスペースが取れない場所で重宝するかもしれません。
それと、片手で持って立ちながらメモをとるような場面が多い方にも便利かと思います。たとえば看護師さんとか、販売職の方とか。表紙は軽くて適度な厚みと硬さがあるので、なかのルーズリーフが折れにくく、片手で持った状態でもしっかり文字を書けます。
――『くるっとリング』は、どういった方におすすめしたい製品ですか?
文具への興味・関心・感度が高く、「好きな文具で癒されたい」「文具選びを楽しみたい」という想いやこだわりを持ったいわゆる“文具女子”をイメージして開発しました。ですが、「立ったままでもメモを取りやすい」など利便性も高い製品なので、フィールドワークをする学生さんや外回りの営業さんなど、外出先でメモを取る機会が多い方にもぜひ使っていただきたいです。
『くるっとリング』は、表紙2枚(表裏)と新開発の綴じ具(リング)がセットになった、自分好みの1冊にカスタマイズできるルーズリーフミニバインダーです。好きなデザインの表紙とリングを選び、目的にあったルーズリーフミニを挟んで使用します。
名前からもわかるように、『くるっとリング』の一番の特長は綴じ具(リング)です。上下にあるボタンを押すことで簡単に開けられる仕様になっているため、カスタマイズしたいときもストレスがありません。
――とても簡単ですね。
「カスタマイズを楽しむ」というのが『くるっとリング』の重要なコンセプトなので、リングを開閉する際の負担も含め、使い勝手をよくするための工夫がたくさん詰まっています!
――使い勝手という点では、表紙、背表紙、裏表紙がつながっている従来型のバインダーとは大きく異なりそうです。
『くるっとリング』は2枚の表紙が別々に綴じられていて、表紙とルーズリーフはリングを軸に180度はもちろん、360度折り返して開くことができます。そのため、カフェやパソコンデスクのようにあまりスペースが取れない場所で重宝するかもしれません。
それと、片手で持って立ちながらメモをとるような場面が多い方にも便利かと思います。たとえば看護師さんとか、販売職の方とか。表紙は軽くて適度な厚みと硬さがあるので、なかのルーズリーフが折れにくく、片手で持った状態でもしっかり文字を書けます。
――『くるっとリング』は、どういった方におすすめしたい製品ですか?
文具への興味・関心・感度が高く、「好きな文具で癒されたい」「文具選びを楽しみたい」という想いやこだわりを持ったいわゆる“文具女子”をイメージして開発しました。ですが、「立ったままでもメモを取りやすい」など利便性も高い製品なので、フィールドワークをする学生さんや外回りの営業さんなど、外出先でメモを取る機会が多い方にもぜひ使っていただきたいです。
――表紙や綴じ具にはどんな種類があるのですか?
リングは全部で2色(ブラウン/クリア)、表紙はギンガムチェック柄が3色(赤/青/緑)で、シンプルな柄なしタイプのものが3色(ブラウン/アイボリー/ライトパープル)、計6種類がラインアップされています。「仕事用とプライベート用で使い分けたい」「ちょっと気分を変えたい」といったとき、気軽に着せ替えができるようになっています。
――気分によって“着せ替え”のように使えるというのもおもしろいですね。
はい。「気分を変える」という点では、リングや表紙以外もカスタマイズできるのがルーズリーフの魅力でもあります。たとえば、「表紙の色に合わせてルーズリーフの色を合わせる」といったこともできるので、くすみカラーのルーズリーフミニや色付きのルーズリーフミニと合わせてもかわいいですね。そのほかにも、マスキングテープやシールなどで表紙をデコレーションするといったように、いろいろな使い方で楽しんでいただけます。
リングは全部で2色(ブラウン/クリア)、表紙はギンガムチェック柄が3色(赤/青/緑)で、シンプルな柄なしタイプのものが3色(ブラウン/アイボリー/ライトパープル)、計6種類がラインアップされています。「仕事用とプライベート用で使い分けたい」「ちょっと気分を変えたい」といったとき、気軽に着せ替えができるようになっています。
――気分によって“着せ替え”のように使えるというのもおもしろいですね。
はい。「気分を変える」という点では、リングや表紙以外もカスタマイズできるのがルーズリーフの魅力でもあります。たとえば、「表紙の色に合わせてルーズリーフの色を合わせる」といったこともできるので、くすみカラーのルーズリーフミニや色付きのルーズリーフミニと合わせてもかわいいですね。そのほかにも、マスキングテープやシールなどで表紙をデコレーションするといったように、いろいろな使い方で楽しんでいただけます。
――表紙のデザインはどのように決められたのですか?
トレンドを押さえつつ、定番のカラーも取りそろえようということで最終的にこの6種類に落ち着きました。ギンガムチェックは、ピクニックのような楽しさをイメージしています。定番カラーにブラウンがラインアップされているのは、秋に発売されること(季節感)も意識しました。
表紙のカラーや柄は、今後もっとデザインバリエーションを増やしていく予定です。近いうちに限定柄のお知らせできると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!
――表紙の種類が増えたら、さらにカスタマイズが楽しくなりますね!
そうなんです!表紙と裏表紙は別の色・デザイン同士を組み合わせても楽しいですよ。
私のおすすめは、「青チェック(表)×アイボリー(裏)×クリアリング」。さわやかさが感じられる組み合わせかと思います。ちなみに、表紙の開発を手がけたデザイナーは「緑チェック(表)×パープル(裏)×ブラウンリング」がおすすめとのことでした。意外な組み合わせがかわいいこともあるので、ぜひ自分らしいカラーの組み合わせを見つけてほしいです!
トレンドを押さえつつ、定番のカラーも取りそろえようということで最終的にこの6種類に落ち着きました。ギンガムチェックは、ピクニックのような楽しさをイメージしています。定番カラーにブラウンがラインアップされているのは、秋に発売されること(季節感)も意識しました。
表紙のカラーや柄は、今後もっとデザインバリエーションを増やしていく予定です。近いうちに限定柄のお知らせできると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!
――表紙の種類が増えたら、さらにカスタマイズが楽しくなりますね!
そうなんです!表紙と裏表紙は別の色・デザイン同士を組み合わせても楽しいですよ。
私のおすすめは、「青チェック(表)×アイボリー(裏)×クリアリング」。さわやかさが感じられる組み合わせかと思います。ちなみに、表紙の開発を手がけたデザイナーは「緑チェック(表)×パープル(裏)×ブラウンリング」がおすすめとのことでした。意外な組み合わせがかわいいこともあるので、ぜひ自分らしいカラーの組み合わせを見つけてほしいです!
――『くるっとリング』の開発で、とくにこだわったポイントを教えてください。
こだわったのは、リングの先端と表紙の形状です。リングは国内パートナーとの共同開発で、型から開発しました。『くるっとリング』のサイズに合わせてリングの先端部分の形状や材質を細かく調整しました。
開発ではモックとよばれるサンプルをいくつも制作し、実際に使い勝手を試しながら問題点を抽出・改善していきました。リングにおいては、最初のモックで「先端部分の表面積が小さく、押したときに食い込んで指先が痛い」という問題が見つかったので、先端の表面積を広くして痛みを感じないように調整しました。
こだわったのは、リングの先端と表紙の形状です。リングは国内パートナーとの共同開発で、型から開発しました。『くるっとリング』のサイズに合わせてリングの先端部分の形状や材質を細かく調整しました。
開発ではモックとよばれるサンプルをいくつも制作し、実際に使い勝手を試しながら問題点を抽出・改善していきました。リングにおいては、最初のモックで「先端部分の表面積が小さく、押したときに食い込んで指先が痛い」という問題が見つかったので、先端の表面積を広くして痛みを感じないように調整しました。
――細かいテストが繰り返されているのですね。
はい。従来のルーズリーフミニバインダーのリングと違い、『くるっとリング』はリング部分がむき出しになるので、持ち運びの際にツメが折れやすいのでは、という懸念がありました。お客さまに長くカスタマイズを楽しんでいただくためにも、耐久性の高いリングが必要と考え、ポリカーボネートという衝撃に強い素材を採用しています。この素材、大人が踏んでも折れないぐらい強いんです!
――それならうっかり落としてしまっても安心ですね!
リングの太さも3.8mmバージョンと3.5mmバージョンを2パターンが最終的に候補としてあがっていましたが、丈夫なポリカーボネート素材で、リングも9穴であることから、「そこまで太くなくても強度的に問題ない」という結論に至りました。また、デザイン的に「リングは細いほうがかわいい」という点も考慮し、細い3.5mmを採用しました。
表紙の形状についても10種類ほど案を検討し、そのなかからモックを作成してテストをしました。リング側の表紙の両端がややななめにカットされていることにお気づきになったかもしれませんが、この形状もこだわったポイントです。こういった加工を施すことで、リングの両端を押す際に指があたりにくくなるんですよね。なかのルーズリーフやアクセサリーがちょうどはみ出ず、かつリングを開くときに邪魔にならないように調整しています。
はい。従来のルーズリーフミニバインダーのリングと違い、『くるっとリング』はリング部分がむき出しになるので、持ち運びの際にツメが折れやすいのでは、という懸念がありました。お客さまに長くカスタマイズを楽しんでいただくためにも、耐久性の高いリングが必要と考え、ポリカーボネートという衝撃に強い素材を採用しています。この素材、大人が踏んでも折れないぐらい強いんです!
――それならうっかり落としてしまっても安心ですね!
リングの太さも3.8mmバージョンと3.5mmバージョンを2パターンが最終的に候補としてあがっていましたが、丈夫なポリカーボネート素材で、リングも9穴であることから、「そこまで太くなくても強度的に問題ない」という結論に至りました。また、デザイン的に「リングは細いほうがかわいい」という点も考慮し、細い3.5mmを採用しました。
表紙の形状についても10種類ほど案を検討し、そのなかからモックを作成してテストをしました。リング側の表紙の両端がややななめにカットされていることにお気づきになったかもしれませんが、この形状もこだわったポイントです。こういった加工を施すことで、リングの両端を押す際に指があたりにくくなるんですよね。なかのルーズリーフやアクセサリーがちょうどはみ出ず、かつリングを開くときに邪魔にならないように調整しています。
――たしかに、「表紙を着せ替えしよう」と思ったとき、スムーズに替えられないとストレスを感じてしまいますよね。
できるだけ手軽にカスタマイズできるようにという配慮から、こういった形状になりました。それでいて、表紙がなかのルーズリーフを折れや汚れからしっかり保護してくれるように計算されています。
――表紙には何かこだわりはありますか?
表紙の印刷は、表側ではなく裏側に施されています。いろんなものに触れやすい表側には印刷がないので、デザインに傷がつきにくいところもポイントです。細かいですが、そういった工夫もしています。
できるだけ手軽にカスタマイズできるようにという配慮から、こういった形状になりました。それでいて、表紙がなかのルーズリーフを折れや汚れからしっかり保護してくれるように計算されています。
――表紙には何かこだわりはありますか?
表紙の印刷は、表側ではなく裏側に施されています。いろんなものに触れやすい表側には印刷がないので、デザインに傷がつきにくいところもポイントです。細かいですが、そういった工夫もしています。
――文具女子博限定の表紙デザインも開発中と伺いました。こちらについても少し教えてください。
文具女子博限定の表紙は、動物柄やお菓子柄、アーガイル柄など、さらにかわいくておしゃれなデザインを開発中です。文具女子博で反応がよければ、今後は常時ラインアップされる可能性も十分にあると思います。こちらもぜひお楽しみに!
文具女子博限定の表紙は、動物柄やお菓子柄、アーガイル柄など、さらにかわいくておしゃれなデザインを開発中です。文具女子博で反応がよければ、今後は常時ラインアップされる可能性も十分にあると思います。こちらもぜひお楽しみに!
――福嶋さんは『ルーズリーフミニ』の開発にも関わっていると聞きました。この製品が開発された経緯を教えていただけますか?
『ルーズリーフミニ』は、以前の担当者がルーズリーフのユーザーを対象に使い方を募集するキャンペーンを実施した際、「ルーズリーフを短冊状に小さく切って使っている」といった回答が複数あったことを受けて誕生した製品です。最初は用紙の『ルーズリーフミニ』だけを発売しましたが、そのサイズに合わせた専用の ルーズリーフミニバインダーもあとから発売しました。
当初は「付箋みたいに使えるルーズリーフ」として学生向けに展開したものの、少し反応が鈍かったんです(笑)。そこで、文具女子博で『ルーズリーフミニ』のバイキング(詰め放題)のイベントを実施したところ、一気に注目度が高まり人気に火がつきました。
『ルーズリーフミニ』は、以前の担当者がルーズリーフのユーザーを対象に使い方を募集するキャンペーンを実施した際、「ルーズリーフを短冊状に小さく切って使っている」といった回答が複数あったことを受けて誕生した製品です。最初は用紙の『ルーズリーフミニ』だけを発売しましたが、そのサイズに合わせた専用の ルーズリーフミニバインダーもあとから発売しました。
当初は「付箋みたいに使えるルーズリーフ」として学生向けに展開したものの、少し反応が鈍かったんです(笑)。そこで、文具女子博で『ルーズリーフミニ』のバイキング(詰め放題)のイベントを実施したところ、一気に注目度が高まり人気に火がつきました。
――『ルーズリーフミニ』は、一般的なルーズリーフよりも紙が少し分厚いと聞きました。なぜ紙を厚くしているのでしょうか?
おっしゃるとおり、『ルーズリーフミニ』をはじめマルマンのルーズリーフは、一般的なルーズリーフより少し分厚い紙(80g/㎡)を採用しています。一概に「厚いからよい」というわけではありませんが、紙を厚くすることにはさまざまなメリットがあるんですよ。たとえば、「書き心地がよい」「長時間書いていても疲れにくい」「インクが裏移りしにくい」「繰り返し消しゴムを使ってもよれにくい」とか。
――なるほど、なんとなく選んでしまいがちなルーズリーフにもそういった違いがあるんですね。
『ルーズリーフミニ』の特長でもあるラインアップについても詳しく知りたいです。
ラインアップは全部で23種類くらいあるでしょうか。一般的な罫線のルーズリーフが3種類(6mm/10mm/無地)で、方眼罫が2種類(5mm/3mm)。これに加えて、紙がカラーのルーズリーフもあります。また特殊な罫線として、「タイムプランニング」「TODOリスト」「単語罫」「暗記シート」などもそろっています。
マルマンの定番である「画用紙リーフ」や「クロッキーリーフ」などのクラフト系も人気です。さらに「クリアポケットリーフ」や「ファスナー付きポケットリーフ」などのアクセサリー系も充実しています。ラインアップが豊富なので、組み合わせによって100人いたら100通りの使い方をできるのが、マルマンの『ルーズリーフミニ』のいいところだと思います。
――ルーズリーフミニバインダーもたくさん種類がありますよね。
くすみカラーが人気の「ユアンス」、鉛筆で書けるインデックスがついた学生向けの「セッション」、さまざまなシーンで使いやすい「イントゥーワン」、表紙に合皮を用いた高級感のある「ジウリス」、さらにはマルマンの定番製品である「図案スケッチブック」や「クロッキーブック」のデザインのルーズリーフミニバインダーまで選択肢は豊富です。
豊富なラインアップがあることで、みなさまがご自身でいろいろな使い方を見つけたり、工夫したりしてくださっています。例えば、家計簿、パスワード管理帳、体調の記録用手帳、薬の管理帳、家族の保険証を管理する手帳など、ほんとうに幅広い使い方をしてくださっていて、ユーザーのみなさまに使い方を教わっていることも多いです。今後は、ルーズリーフの収納枚数を増やした保管用のルーズリーフミニバインダーなどもつくれたらいいなと思っています。
――開発にあたって目にしたユーザーの声で、印象的なものはありますか?
印象に残っているのは、「単語罫」の罫線に関するものです。この罫線の幅にはいくつか候補があったのですが、実際のものを見ていただくとかなり書くスペースが小さいことがわかると思います。私は「書きにくくないのかな……」と不安だったのですが、若いデザイナーに聞いたら「若い子はこのサイズでいいはずです」と一言。実際に若いユーザーにヒアリング調査をしてみたら、「このサイズの罫線でいい」という声のほうが多かったのです。
「~だろう」とか「~に違いない」といったように、自分の視点を信じすぎるのはよくないですね(笑)。
おっしゃるとおり、『ルーズリーフミニ』をはじめマルマンのルーズリーフは、一般的なルーズリーフより少し分厚い紙(80g/㎡)を採用しています。一概に「厚いからよい」というわけではありませんが、紙を厚くすることにはさまざまなメリットがあるんですよ。たとえば、「書き心地がよい」「長時間書いていても疲れにくい」「インクが裏移りしにくい」「繰り返し消しゴムを使ってもよれにくい」とか。
――なるほど、なんとなく選んでしまいがちなルーズリーフにもそういった違いがあるんですね。
『ルーズリーフミニ』の特長でもあるラインアップについても詳しく知りたいです。
ラインアップは全部で23種類くらいあるでしょうか。一般的な罫線のルーズリーフが3種類(6mm/10mm/無地)で、方眼罫が2種類(5mm/3mm)。これに加えて、紙がカラーのルーズリーフもあります。また特殊な罫線として、「タイムプランニング」「TODOリスト」「単語罫」「暗記シート」などもそろっています。
マルマンの定番である「画用紙リーフ」や「クロッキーリーフ」などのクラフト系も人気です。さらに「クリアポケットリーフ」や「ファスナー付きポケットリーフ」などのアクセサリー系も充実しています。ラインアップが豊富なので、組み合わせによって100人いたら100通りの使い方をできるのが、マルマンの『ルーズリーフミニ』のいいところだと思います。
――ルーズリーフミニバインダーもたくさん種類がありますよね。
くすみカラーが人気の「ユアンス」、鉛筆で書けるインデックスがついた学生向けの「セッション」、さまざまなシーンで使いやすい「イントゥーワン」、表紙に合皮を用いた高級感のある「ジウリス」、さらにはマルマンの定番製品である「図案スケッチブック」や「クロッキーブック」のデザインのルーズリーフミニバインダーまで選択肢は豊富です。
豊富なラインアップがあることで、みなさまがご自身でいろいろな使い方を見つけたり、工夫したりしてくださっています。例えば、家計簿、パスワード管理帳、体調の記録用手帳、薬の管理帳、家族の保険証を管理する手帳など、ほんとうに幅広い使い方をしてくださっていて、ユーザーのみなさまに使い方を教わっていることも多いです。今後は、ルーズリーフの収納枚数を増やした保管用のルーズリーフミニバインダーなどもつくれたらいいなと思っています。
――開発にあたって目にしたユーザーの声で、印象的なものはありますか?
印象に残っているのは、「単語罫」の罫線に関するものです。この罫線の幅にはいくつか候補があったのですが、実際のものを見ていただくとかなり書くスペースが小さいことがわかると思います。私は「書きにくくないのかな……」と不安だったのですが、若いデザイナーに聞いたら「若い子はこのサイズでいいはずです」と一言。実際に若いユーザーにヒアリング調査をしてみたら、「このサイズの罫線でいい」という声のほうが多かったのです。
「~だろう」とか「~に違いない」といったように、自分の視点を信じすぎるのはよくないですね(笑)。
――開発で苦労した点はありますか?
ルーズリーフは学生さんも使うものなので、毎日気をつかわずに使える値段設定にしなければなりません。しかし、100円ショップなどでも手に入るため、「どう付加価値を出していくべきか」はいつも考えさせられますね。その点で、『ルーズリーフミニ』はコスト面のバランスも含めて新しい選択肢になったと思います。常に「あれもできないかな……これもできないかな……」と試行錯誤する日々ですが、マルマンはそこに向き合っています。
――福嶋さん自身は『ルーズリーフミニ』をどのように使っているのですか?
「時間があったらやろう」と思いながら手をつけられていなかったタスクなどをひと月ごとにまとめて書き出し、できたことを毎日消し込んで片づけていく――といったタスク管理に使っています。また、日常で気になって収集した新作家電などの情報を比較したり、一元管理したりしたいときにも活躍してくれています。
――最後に、ユーザーの方にメッセージはありますか?
紙のノートや手帳を使う機会は減っていますが、それでも手書きには手書きのよさがあると思っています。デジタルにできないこともありますし、「手書きのほうがわかりやすい」「大事なことは書いて残しておきたい」というケースもあるでしょう。
『くるっとリング』やセットで使う『ルーズリーフミニ』は、そういうときに便利なアイテムだと思います。ずっと活用したいものだからこそ、カスタマイズ・編集できることに価値があるのです。ユーザーにとって大事なことをぎゅっと詰め込んだ“あんちょこ”として長く活用できる製品なので、手書き離れしている方にこそ使っていただきたいですね。
ルーズリーフは学生さんも使うものなので、毎日気をつかわずに使える値段設定にしなければなりません。しかし、100円ショップなどでも手に入るため、「どう付加価値を出していくべきか」はいつも考えさせられますね。その点で、『ルーズリーフミニ』はコスト面のバランスも含めて新しい選択肢になったと思います。常に「あれもできないかな……これもできないかな……」と試行錯誤する日々ですが、マルマンはそこに向き合っています。
――福嶋さん自身は『ルーズリーフミニ』をどのように使っているのですか?
「時間があったらやろう」と思いながら手をつけられていなかったタスクなどをひと月ごとにまとめて書き出し、できたことを毎日消し込んで片づけていく――といったタスク管理に使っています。また、日常で気になって収集した新作家電などの情報を比較したり、一元管理したりしたいときにも活躍してくれています。
――最後に、ユーザーの方にメッセージはありますか?
紙のノートや手帳を使う機会は減っていますが、それでも手書きには手書きのよさがあると思っています。デジタルにできないこともありますし、「手書きのほうがわかりやすい」「大事なことは書いて残しておきたい」というケースもあるでしょう。
『くるっとリング』やセットで使う『ルーズリーフミニ』は、そういうときに便利なアイテムだと思います。ずっと活用したいものだからこそ、カスタマイズ・編集できることに価値があるのです。ユーザーにとって大事なことをぎゅっと詰め込んだ“あんちょこ”として長く活用できる製品なので、手書き離れしている方にこそ使っていただきたいですね。