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英単語帳の作り方、間違ってない?ノートを使った効果的な覚え方もチェック
転職(キャリアアップ)や海外赴任の実現などを見据えて、英語を勉強しようとしているビジネスパーソンも多いでしょう。英語の学習方法にはさまざまな選択肢がありますが、多くの方にとって避けて通れないのが「英単語の暗記」です。英単語の暗記は根気がいる作業。だからこそ、「うまくやるコツが知りたい」「できるだけ効率的に勉強したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、張り切って英単語帳(英単語ノート)の作成に取り組んでみたものの、長続きしなかったり、学力の向上を実感できなかったりして挫折してしまうこともあるようです。この記事では、「英単語の暗記が苦手」という方に向けて、効果的な単語帳のコツ、ノートを使った英単語の覚え方をご紹介します。
買った単語帳が自分に合っていないと感じる場合は、以下のいずれかに該当している可能性があります。
●失敗例1:ジャンルやレベルが合っていない
市販されている単語帳は、特定の対策ジャンルやレベルに特化していることが多いため、自身の目標に適しているかを確認する必要があります。たとえば、TOEICで550点を取ることを目的にしている方が700点以上を目標とする単語帳を購入してしまうと、勉強がはかどらなくなるおそれもあります。●失敗例2:サイズが勉強に適していない
単語帳にはさまざまなサイズがありますが、選んだ製品が勉強するシーンに適していないと、意欲や集中力がそがれることもあります。たとえば、通勤時の電車内で勉強したい方が大きくて重い単語帳を買ってしまうと、勉強どころではないでしょう。このようなときは、片手で持てるコンパクトサイズの単語帳が適しています。●失敗例3:単語帳の付属品を使いこなせない
市販の単語帳には、単語カードや音声CD、学習用アプリなどが付属しているケースもあり、いずれも勉強を効率的に進めるために用意されているものです。しかし、スマートフォンやCDを聞くプレーヤーを持っていなかったり、うまく使いこなせなかったりする場合は、その単語帳で学習するメリットを感じにくいかもしれません。●実務的な単語やイディオムを学べる
学習効率を考えるなら、仕事に関連する語彙を学べるかどうかが重要なポイントです。特定の職種や、仕事に特化した書籍なども販売されています。ビジネスシーンで使える英語を習得したいなら、そういった英語教材を選ぶとよいでしょう。●ビジネス関連の例文が多く記載されている
ビジネス系の例文が多く掲載されている単語帳がおすすめです。たとえば、英語で商談をする機会が想定される方であれば、交渉やプレゼンの際にそのまま使用できる例文が掲載されているものを選ぶとすぐに活用できます。●現状の英語レベルに見合っている
まったくの初心者レベルからビジネスで使えるレベルまで、個人の英語レベルはさまざまなので、自分の英語レベルに合った単語帳を購入することが重要です。TOEICなら何点取りたいのか、具体的にどういうシーン・環境で使える英語を身につけたいのかを明確にしておきましょう。●持ち運びに不自由しない
「持ち運びのしやすさ」も、英単語帳には重要です。社会人の方は通勤時や勤務中の休憩時間などに英語学習を行うことも多いため、バッグから手軽に取り出せる英単語帳が適しています。厚すぎず、大きすぎないものを選びましょう。英語学習では市販の英単語帳を活用するのが一般的ですが、自分のレベルや目的に合わない英単語帳を使うと学習効率が下がってしまう懸念があります。市販で自身に合ったものが見つからない場合は、オリジナルの英単語帳を作るのもおすすめです。
自身で英単語帳を作ることには、さまざまなメリットがあります。
●苦手な単語を集中的に学習できる
英語学習の基本は、苦手な箇所を重点的に反復して学ぶこと。オリジナルの英単語帳を作れば、覚えられていない単語をまとめて学習できます。また、オリジナルの英単語帳を作成する過程で、自身の苦手とする箇所を新たに発見できるかもしれません。●レベルに合わせてカスタムできる
学習を進める過程で、自身の英語レベルもどんどん向上していきます。オリジナルの英単語帳なら、レベルの変化に合わせて英単語の入れ替えや追加などのカスタムが可能。とくに長期的な英語学習においては、オリジナルの英単語帳が欠かせないでしょう。●作りながら覚えられる
市販の単語帳を使用した学習では、書かれていることを繰り返し読むだけになってしまうことも少なくありません。一方のオリジナル英単語帳では、その作成の工程でも学習できる点がメリットです。「作りながら覚える」というプロセスによって、学習効率の向上が期待できます。オリジナルの英単語帳を活用するなら、単語カードや単語シートの形式がおすすめです。それぞれの作り方を解説します。
●単語カード
白紙の単語帳や小さいリングノートなどを使い、表面に英語1単語、裏面に対応する日本語を記載します。このとき、覚えたカードを取り外せるようにしておくのが作り方のポイント。そうすることで、覚えていない単語の学習に注力しやすくなります。●単語シート
A4サイズのルーズリーフなど、1枚の紙を使って英単語とその意味をまとめた表を作ります。ジャンルやカテゴリーごとに、複数の英単語を覚えたいときにおすすめです。●単語アプリ
スマートフォンやタブレットで利用できる単語アプリに、覚えたい英単語を入力します。移動中などの隙間時間で学習しやすいのがメリットです。スマートフォンなどがあれば、ほかに用意するものはありません。TOEICにおいて必要とされる語彙力(単語数)の目安は以下のとおりです。
・400点:約3,000語(中学卒業レベル)
・600点:約5,000語(高校卒業レベル)
・700点:約7,000語(難関大学入試レベル)
・800点:約8,000語(大学中級、英検準1級レベル)
・900点:10,000語以上(大学上級、英検1級レベル)
上級レベルを目指すほど出てくる単語数が増えるため、どれだけ覚え方を効率化できるかがカギになるでしょう。
・400点:約3,000語(中学卒業レベル)
・600点:約5,000語(高校卒業レベル)
・700点:約7,000語(難関大学入試レベル)
・800点:約8,000語(大学中級、英検準1級レベル)
・900点:10,000語以上(大学上級、英検1級レベル)
上級レベルを目指すほど出てくる単語数が増えるため、どれだけ覚え方を効率化できるかがカギになるでしょう。
英単語の暗記は単語帳で行い、それ以外の学習はノートで行う方法が効率的です。ノートに例文を書き写し、英単語ごとではなく文章全体で理解する習慣をつけましょう。
英語学習では、洋画を観たり、洋書を読んだり、オンライン英会話に取り組んだりする際に、はじめて知ったフレーズをノートに書きこむ習慣をつけるのがおすすめ。「どのようなシーンで使われたか」までメモしておくと、頭に入りやすくなります。
ノートの1ページを半分に折り、左に英単語、右に対応する日本語を書く方法も有効です。右側を隠せば英単語を日本語に訳す練習ができ、左側を隠せば日本語を英単語に変換する学習を行えます。
英単語の隣(下)に、発音記号を併記するのも手です。はじめは覚える要素が増えて大変かもしれませんが、英語の正しい発音を理解し練習することはリスニング能力の向上につながります。また、「目」だけで覚えるより「耳」や「口」も使ったほうが早く習得でき、「後から発音を矯正する」という手間も減らせるため、効率的な覚え方といえます。
英語学習を効率的に進めるには、目的に見合った勉強方法と文具が欠かせません。マルマンの『ルーズリーフミニ スマートレビュー』は持ち運びやカスタムがしやすいため、実際に多くの学生やビジネスパーソンの方が単語帳として活用しています。隙間時間を有効活用してコツコツ勉強したい方にとって、頼もしい味方となってくれるでしょう。