- 読む文具
書きやすいルーズリーフを探しているなら、紙質や罫線もチェックしてみよう
「書きやすい紙」といっても、その書き心地はさまざまな要因によって決まります。ここでは、「紙の厚み」「紙質」という視点から書き心地についてご紹介。製品情報でよく目にする「g/m2」や「上質紙」「再生紙」などについても解説するので、ルーズリーフ選びの参考にしてみてください。
ノートやルーズリーフの製品情報を見ると、「g/㎡」という単位がよく記載されています。これは紙の厚みを表す単位で「坪量」といい、1㎡あたりの紙の重量をグラムで表しています。日本工業規格(JIS)では、ノートの中身の坪量を「70g/㎡以上」と規定しています。ルーズリーフはこれに含まれていませんが、一般的に70~80g/㎡の製品が多いです。
● 薄い紙は軽くて持ち運びにも便利
薄い紙は、薄くなった分軽量になっているため、持ち運びに適しています。日頃から持ち運ぶメモ帳を選ぶときは、薄い紙のものを選ぶと便利です。● 書き心地なめらかな「上質紙」
ルーズリーフに多いのが、この「上質紙」です。ペン先が滑りやすいので書き心地がよく、ストレスなくなめらかに書くことができます。耐久性もあり、消しゴムなどでこすっても破れにくい点が魅力。書き心地や長く保管できる耐久性を重視するなら、上質紙がおすすめです。● ほどよい引っ掛かりがある「再生紙」
「再生紙」は、古新聞や古雑誌などの古紙からつくった環境にやさしい紙です。上質紙と比べると少しザラついているため、ペンを走らせるとほどよい引っ掛かりが感じられます。また、上質紙と比較すると耐久性がやや劣ります。横罫とひとくくりにいっても、A罫、B罫、C罫、U罫と、罫線と罫線の幅の広さに違いがあります。書き込みたい情報量や文字の大きさ、内容などによって使いやすさが変わるので、ひとつずつ簡単におすすめの使い方をご紹介します。
● A罫
A罫は7mm罫線で、幅が広いので書き込みやすく、「文字をある程度大きく書きたい」という人に向いています。書き込みやすさを活かして、授業の板書をとる用のノートに使うのがおすすめです。● B罫
B罫は6mm罫線で、A罫よりも罫線と罫線の幅が狭くなった分行数が多くなっているのが特徴です(およそ5行前後の差があります)。1ページにメモを多く書き留めたい場合は、B罫のメモ帳を選べば書き込める量が増やしやすくて便利です。● C罫
C罫は5mm罫線と少し幅が狭いので、1行あけて文字を書き込むと見やすいノートに仕上がります。また、C罫はその幅の狭さを活かして、表やグラフをつくるのにもぴったりです。● U罫
U罫は8mm罫線とA罫よりも幅が広いので、文字をゆったり書けます。太めのボールペンを使っている人にとっても書きやすいでしょう。
方眼が入ったルーズリーフは、マス目を使って表やグラフ、図などをきれいに書くことができます。また、マス目に沿って文字を書けば大きさ(バランス)を揃えてまっすぐに書けるので、見やすいノートやメモになるでしょう。
さらに、縦横に入った方眼を目印にして、付箋や資料などをきれいに貼り付けることもできます。ほかにも、国語などの縦書きの筆記や、イラスト、ToDoリストの作成など、シーンを問わず幅広く活用できるのが魅力です。
無地のルーズリーフは自由自在にレイアウトできるので、いろいろな使い方ができます。文章やイラストを書くのはもちろん、思い浮かんだままにアイデアを書き留めておくのにも向いています。
英語を書くための英習字罫や楽譜を書ける音楽罫など、特定の用途に特化した特殊罫のルーズリーフもあります。用途に合わせて罫線を選ぶことで、ルーズリーフはもっと書きやすくなります。
A判は国際的に使われている規格で、もともとはドイツで生まれたものでした。海外では「レターサイズ」と呼ばれています。一方でB判は日本国内で使われる独自の規格で、江戸時代の「美濃紙」に由来すると言われています。
日本の学校ではB判が多く使われ、B5ノートが主流です。少し前までは役所などで扱う公的な書類もB5であることが多かったので、それに合わせて学校などでもB5の資料や教科書が使われていたようです。
A判 | B判 | ||||
---|---|---|---|---|---|
A判 | サイズ(mm) | 穴数 | B判 | サイズ(mm) | 穴数 |
A0 | 1189×841 | ー | B0 | 1456×1030 | ー |
A1 | 841×594 | ー | B1 | 1030×728 | ー |
A2 | 594×420 | ー | B2 | 728×515 | ー |
A3 | 420×297 | ー | B3 | 515×364 | ー |
A4 | 297×210 | 30穴 | B4 | 364×257 | ー |
A5 | 210×148 | 20穴 | B5 | 257×182 | 26穴 |
A6 | 148×105 | ー | B6 | 182×128 | ー |
A7 | 105×74 | ー | B7 | 128×91 | ー |
● 授業用や自習用には「B5サイズ」がおすすめ
勉強をするときにおすすめなのが「B5」サイズのルーズリーフです。学校で使われるノートはB5サイズが主流なので、もし使い慣れたサイズであれば違和感なく書きやすいと感じられるでしょう。● スペースに余裕をもって勉強に使いたいなら「A4サイズ」が便利
もしB5サイズでは少しスペースが足りないと感じている場合は、大きな文字や図形でも書きやすいA4サイズもおすすめです。B5サイズよりも一回り大きく十分なスペースがあり、配られたB5サイズのプリントをルーズリーフに貼ってメモを書き込むこともできます。ビジネスシーンでは資料・書類がA4サイズであることが多いため、仕事でルーズリーフを使う場合もA4サイズがおすすめです。メモやアイデアを記入するのに十分なスペースがあるのはもちろん、A4サイズの資料・書類と一緒にバインダーで管理できます。