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【国語編・英語編】中学生の成績アップにつながるノートの書き方とは ?
ほとんどの中学生は、当たり前のように授業の内容をノートへ書き写していると思います。ではなぜ、授業のノートをつくる必要があるのでしょうか。ノートを取ることには、以下のような役割があります。
こうした情報を、わかりやすく整理するのに便利なのがノートです。ノートを取る際は「すべての情報を漏れなく書き残すこと」を意識するのではなく、情報の重要度や関連性を考えながら、書き込む情報を取捨選択するようにしましょう。授業の情報を上手に整理しておけば、あとで必要な箇所を探しやすくなるというメリットもあります。
前後のつながりを理解できないままなんとなく放置してしまうと、気づいたときには「全体的によくわからない」「どこがわからないかがわからない」といった結果を招いてしまいやすくなります。そうならないようにするには、授業を自分なりに体系化してノートにまとめることが重要です。
授業のノートには、「見返したときに内容を思い出させる」という役割もあります。その日の授業で習ったことを復習するには、ノートを見ただけで思い出せるようにわかりやすく整理しておく必要があるのです。
● 1:情報を整理する
漠然と授業で見聞きした内容を書き写したノートは、「情報を集めただけ」の状態です。たとえば、教科書の文章について解説していた先生が、突然無関係なエピソードを挟んだとします。その内容をただノートに記しただけでは、ノートを見返したときに「なぜこの話が急に出てきたんだっけ?」と混乱してしまうでしょう。こうした情報を、わかりやすく整理するのに便利なのがノートです。ノートを取る際は「すべての情報を漏れなく書き残すこと」を意識するのではなく、情報の重要度や関連性を考えながら、書き込む情報を取捨選択するようにしましょう。授業の情報を上手に整理しておけば、あとで必要な箇所を探しやすくなるというメリットもあります。
● 2:理解度を高める
先生が「しっかり覚えておくように」「ここはテストに出るかも」などと話すような情報は、その授業の重要ポイントです。そこで、「なぜそうなるのか」「なぜ必要なのか」といった説明や補足をノートに残しておけば、論理や因果関係への理解を深められるでしょう。前後のつながりを理解できないままなんとなく放置してしまうと、気づいたときには「全体的によくわからない」「どこがわからないかがわからない」といった結果を招いてしまいやすくなります。そうならないようにするには、授業を自分なりに体系化してノートにまとめることが重要です。
● 3:忘れてもすぐに確認できる
一度授業で教わった内容を、その場で完璧に覚えるのは難しいもの。なぜなら、人間は時間がたつほどいろんなことを少しずつ忘れてしまうからです。ある研究調査では、「学習後20分で学習した内容の42%を忘れてしまう」という結果が出ました。さらに、1時間後には56%、1日後には74%の内容を忘れてしまったのだとか。授業のノートには、「見返したときに内容を思い出させる」という役割もあります。その日の授業で習ったことを復習するには、ノートを見ただけで思い出せるようにわかりやすく整理しておく必要があるのです。
「いいノート」を一言で表すなら、「復習しやすいノート」となるでしょうか。黒板に書かれた内容から重要なポイントを抜き出し、自分にとってわかりやすいように整理するとともに、あとで見返すことを前提にした工夫を取り入れましょう。たとえば、「本筋の解説と補足は別の場所に分けて書く」「重要だと思う箇所には印や色を付ける」「疑問に思ったことを質問用に書きとどめておく」などです。
自分なりにわかりやすく要点を整理できているノートは、「いいノート」といえます。自分が書いたノートを見ながら友達などに説明することができれば、授業への理解は問題ないでしょう。
自分なりにわかりやすく要点を整理できているノートは、「いいノート」といえます。自分が書いたノートを見ながら友達などに説明することができれば、授業への理解は問題ないでしょう。
国語は他の科目と違って、教科書が縦書きで書かれています。教科書が縦書きになっているということは、板書も必然的に縦書きでしょう。国語の場合は、「縦書きでいかに見やすいノートをつくれるか」がポイントです。
しかし、一般的なノートは横書きです。そこで、国語の場合はノートを横向き、つまり90度回転させて「上下見開き」の状態で使用する方法をおすすめします。その際は、以下の工夫を取り入れてみてください。
同じようにノートを上下見開きで使うにしても、「現代文」と「古文・漢文」では書き方のポイントが異なります。
● 現代文のポイント
現代文では、上のページには板書を書き写し、下のページには先生が授業中に話したことや考察・解釈などを書き込む、といった使い方がおすすめです。● 古文・漢文のポイント
古文や漢文は、現代文とは異なり「訳」を書く必要があります。そのため、上のページの中央に縦線を引き、ページの左側に原文、右側に口語訳を書くといった使い方がおすすめです。下のページには、現代語訳や考察・解釈を書き込みます。● 左ページに英文、右ページに和訳を書く
● 英文・和訳に同じ番号を付ける
上記で別ページに書いた英文と和訳には、一文ずつ先頭に同じ番号をつけておきましょう。英文と和訳に同じ番号をつけておくと、対応している文を隣のページで探しやすくなるからです。● 1行空けてから次の文を書く
英文・和訳のいずれも、「1行書いたら1行空ける」のがポイントです。行を詰めて書くとノートが見づらくなりますが、1行空けておけばあとからそのスペースにメモや書き込みもできます。● メモ欄をつくる
● タイトルスペース
タイトルやサブタイトルを書き込めるスペース。タイトルをつけておくと、内容をじっくり読まなくてもそのページに何が書かれているかを把握できます。復習などで見返したいときに、目的のページを探しやすくなるので便利です。● チェックボックス
教科書などのページナンバーを書き込める欄と、3つのチェックボックスが置かれたスペースです。ページを書いておくと、見返したい教科書のページをすぐに開けます。チェックボックスは、「覚えた」「つまずいた」「メモあり」などを残す付箋のように使うのがよいでしょう。● 板書・演習スペース
罫線の左端が2ヵ所、途切れています。これは、先頭に番号を振りやすくするための工夫です。罫線の切れ目に合わせて番号を振れば、同ページでたくさんの数字があっても、すっきりそろえられます。● 追記スペース
板書・演習スペースの右側に用意されたメモスペースです。大きさは全体の4分の1程度で、追記や疑問点などちょっとしたことを書くのに適しています。● 要点まとめスペース
板書・演習スペースの下部で、余白にあたるスペースです。そのページで特に重要なポイントを書いておくと、ページタイトルとこのスペースを見るだけでも復習効果があります。『スマートレビュー』シリーズには、リングノートとルーズリーフの2種類があります。ルーズリーフの特長 は、文字や図をキレイに 書きやすい「サポート罫」や「暗記罫」などさまざまなタイプが用意されていること。科目別にノートを分けたい人にはリングノート、内容によって罫を使い分けたい人にはルーズリーフがおすすめです。
ルーズリーフは、カスタマイズ性の高さも魅力です。ページの順番を簡単に変えられるので、後日書いたページでも関連ページの近くへ移動できます。一般的なノートのように、中途半端なところで用紙が終わる心配もありません。
あとで見返したときに「どこがポイントだったのか」がわかりやすく整理されていれば、テスト前に効率よく復習できます。国語と英語で「いいノート」の書き方を実践し、成績アップを実現しましょう。