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「夏休みの宿題が終わらない……」を今年こそ解決!計画的に進める方法とは
子どもが夏休みの宿題をなかなか終わらせられないのは、「怠けているだけ」ではないかもしれません。
●「今やらなくてもいい」と思ってしまう
学校の長期休暇で、最も長いのが夏休みです。子どもの学年が低いほど、夏休みは時間が無限にあるように感じてしまいます。そのため、「面倒な勉強や宿題は後回しにしても大丈夫」と思いやすいのです。計画的に宿題を終わらせる必要性を感じないことから、夏休みの終わりが見えた頃になってようやくあわて始めるケースが多いと考えられます。●どこから手をつけたらよいかわからない
夏休みは、通常より宿題がたくさんあります。「まずどこから手をつけたらよいのかわからない」という感覚になり、「終わる気がしない」という気持ちが強くなると、結果としてなかなか取り組めなくなってしまうのです。宿題の量が多いケースと同様、内容が難しい場合も同じ状況になりやすいといえます。●勉強に集中できる環境がない
ゲームやおもちゃ、マンガなどにすぐ手が届くような環境や、就学前の妹や弟がすぐ近くでさわいでいるような状況では、宿題に集中するのは難しいでしょう。子どもは音や光といった刺激に対して大人以上に敏感なため、ちょっとしたことで集中が切れてしまいます。宿題をするように促したとき、「今やろうと思っていたのに」といわれた経験があるかもしれません。大声でガミガミ怒ったり、勉強を強制したりするのは、主体的に勉強へ取り組む気持ちを損なわせるNG行動です。
また、子ども自身が「自分に対する親の関心が低い」と感じてしまうと、「どうせ期待されていないから……」と思い込んでやる気をなくすこともあります。「だからあなたは勉強ができない」「だからテストでいい点数が取れない」といった、子どもを否定するような言葉も避けるべきでしょう。
NG行動に注意しながら、子どもが「夏休みの宿題に取り組もう」と前向きになれる方法を取り入れてみましょう。
●勉強しやすい環境作りから始める
子どもが「いきなり勉強を始めるのはハードルが高い」と感じているようなら、まずは環境作りからスタートするのがおすすめ。一緒に部屋や机の上を片づけて宿題をしやすいスペースを整え、必要な文房具があればそろえてあげるなど、子どものやる気を高めるやり方が有効です。●簡単な宿題から始める
勉強は、取り組みやすいものから手をつけると負担を感じずに始められます。ワークやドリルなど、終わりがはっきりしていて一定時間取り組めば確実に終わる宿題を選び、ウォーミングアップさせるのもよいでしょう。少しでも宿題が片づくと、達成感とともに「終わる気がしない」という気持ちが小さくなっていきます。●「小さな達成感」を重ねられる
夏休みは自由に使える時間が非常に多く、一方で宿題もたくさんあるため、子どもにとってはゴールまでの道のりが描きにくい状況。計画表を用意しておけば、その日やその週にやるべきことがわかるため、一歩ずつゴールに近づいている感覚を得られます。大量の宿題に向き合うには、こうした「小さな達成感」の積み重ねが重要です。無理な計画を立てて失敗してしまった場合は、「実行しなかったこと」ではなくやり方自体に問題があったと考えられます。計画のどこがよくなかったかを振り返り、子どもと一緒に修正案を考えてみましょう。
●自己管理能力を養える
「自分で計画表を作ってその通りに実行する」というのは、大人になってからも求められる重要なスキルです。小学生・中学生のうちからこうした経験を重ねることで、自分の時間や行動を適切に管理する能力が身につきます。●親が安心できる
親が仕事に行っている間、「子どもが何をしているか」は気になるところでしょう。計画表があれば、子どもの日課や予定がわかるので安心です。「今日どんなことをした?」「宿題はどこまで進んだ?」など、計画表をもとにコミュニケーションできる点もメリットといえます。●1日あたり必要な勉強時間を割り出す
宿題の総量を夏休みの日数で分割してみると、「毎日どれくらいの時間を割けば宿題を無理なく終わらせることができるのか」がわかります。余裕がある場合は、苦手克服や得意な分野を深めるための勉強、子どもが独自に取り組みたい勉強などを含めると、夏休みをより効果的に活用できるでしょう。●勉強する時間を決める
夏休みの日課として、特定の時間帯を勉強する時間として設定しましょう。子どもの集中力が持続する時間は、通常の小学校の授業時間と同じく40分から50分程度です。1回の勉強時間が長くなりそうな場合は、内容を2~3回に分けて進めることをおすすめします。●夏休みの予定は一元管理する
習い事やクラブ活動、家族旅行などのイベントは、勉強の計画と一緒に一元管理しておくことが重要です。それをふまえて子どもと一緒に「いつまでにどの宿題を終わらせるか」を大まかに決めておくと、無理のない計画を作りやすくなります。楽しいイベントの前にドリルなどの宿題を終わらせたり、イベントの後に絵日記や絵画、作文に取り組んだりすると、宿題をよりスムーズに進められるでしょう。
●小学校低学年
「夏休み」そのものの経験が浅い時期なので、「1日の過ごし方」の計画(日課表)では、「ごはんタイム」「おやすみタイム」なども含めて設定しましょう。時間の概念がまだはっきりしていないため、食事やおやつの前後に「しゅくだいタイム」を組み込むと意識しやすくなります。また、小学校低学年は自己管理が難しい年齢です。親が朝にその日取り組む分の宿題をセットし、できていたら計画表にご褒美シールを貼るなどの工夫を取り入れるとモチベーションを高められるでしょう。一目でわかるように日課表を色分けすると、セルフチェックしやすくなります。
●小学校高学年
小学校も高学年になると、それまでの夏休みの経験を踏まえて、自身である程度しっかり計画を立てられるようになります。時間の使い方に見通しを持つことができ、またやりたいことを我慢して努力できる年齢でもあるので、勉強だけでなく、生活面や運動面も含めて目標を設定すると効果的です。経験や性格により個人差があるため、子どもと相談しながら無理のない目標を考えてみましょう。●中学生
中学生の夏休みは、クラブ活動・部活動や友達との交流で忙しくなります。高校受験に向けて、塾に通い始める子もいるでしょう。そのため、毎日のスケジュール管理がより重要になります。保護者の協力が欠かせない取り組みも多くあるので、互いのスケジュールがわかるようなカレンダータイプの計画表を作って共有するのがおすすめです。夏休みの宿題は、年齢が上がるにつれて親の管理から子の自己管理へとウエイトが移っていきます。以下、それぞれの時期に使える便利な文房具をご紹介します。
夏休みの計画表は、できるだけわかりやすく記入するのが運用のコツです。手書きなら白紙ではなく縦横に正方形の罫線が入った「方眼罫」を使うと、見やすくきれいな表を描けます。ルーズリーフタイプなら入れ替えや書き足しも可能なので、計画変更にも対応できます。
年齢を問わずおすすめなのは、マルマンの『書きやすいルーズリーフ ワイド 方眼罫』。最初から1枚1枚のシートが半分に折りたたまれているワイドタイプで、広げると横長が倍になります。スパンの長い夏休みの計画表はもちろん、勉強内容や振り返りなどを追記するスペースの確保も簡単です。
目立たない方眼罫なので、図形や表の罫線もきれいに描けます。文字の位置や高さなどもそろえやすいことから、計画表の内容をチェックしたい保護者の方としても見やすくて便利でしょう。
小学生のうちは、その日に取り組む勉強がすぐわかるように、「終わり」をはっきりさせてあげることが大切です。また準備しているうちに気がそれて違うことをしてしまう時期でもあるため、プラケースやファイルボックスなどに宿題・課題や勉強に必要な筆記用具を入れておくとよいでしょう。
ルーズリーフなら「その日必要な分」だけ入れられるので、子どもにとっては「これだけやれば終わる」とわかりやすく、同じ内容でも負担を軽く感じます。終わったらバインダーにとじておけるので、提出の際にも困りません。
マルマンの『マルマンルーズリーフ』は横罫だけでなく大きく書ける太罫、方眼罫、無地などがあり、紙質も画用紙や色つきなど多彩なバリエーションがあります。教科や目的によって色を変えたり、内容に合わせて罫線を変えたりすると楽しく勉強できます。
「夏休みの宿題を計画的に進めてくれない」と、子どもにイライラしてしまう方も少なくないでしょう。今年の夏休みは、子どもと一緒に計画表を作ってみませんか?計画表があることでやるべきことが明確になるため宿題にも取り組みやすく、コツコツこなすことで得られる「小さな達成感」の積み重ねは子どもの成長にもつながります。
計画表の作成に便利なマルマンの製品を活用して、今年はこれまで以上に有意義な夏休みをすごしましょう。
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