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議事録の効率的な書き方を解説!議事録のメモが追いつかない原因と対策とは
議事録を記録する目的は、主に以下の2点です。
議事録を備忘録として使うことで、やるべきこと、責任者、タスクの期限などを明文化でき、誤解や認識のズレを防げます。関係者全員が円滑にアクションを進めるためにも、議事録の作成は不可欠です。
●会議の決定事項を共有する
議事録とは、会議で議論された内容を漏れなく記録した文書のこと。情報共有を目的とするため、話し合いの内容を漏れなく網羅し、会議の概要や全体像、重要事項、結論(決定事項)やその経緯などを誰が読んでもわかるように記す必要があります。●アクションの内容、期限、責任の所在などを備忘録として残す
議事録は、会議の内容をさかのぼって振り返る目的でも活用されます。口頭で会議の内容や決定したアクションなどを伝えても理解してもらいにくいだけでなく、情報が間違って伝わるかもしれません。議事録を備忘録として使うことで、やるべきこと、責任者、タスクの期限などを明文化でき、誤解や認識のズレを防げます。関係者全員が円滑にアクションを進めるためにも、議事録の作成は不可欠です。
会議中にメモが間に合わなくなってしまう原因としては、不要な部分までメモを取っているケースや、会議中に考えたり調べたりする時間ができてしまうケースが挙げられます。メモの取り方を見直す必要があるかもしれません。
速記や高速タイピングなどの高度なスキルがなければ、すべての発言を漏れなく残すのは困難です。会議メモは、ある程度話を聞いてからキーワード単位で要点をまとめましょう。
わからないときは側にいる参加者にその場ですぐ質問するか、ひらがなやカタカナでワードだけメモしておいて後で調べましょう。
●すべての発言を書き残そうとしている
会議の発言を一言一句すべて順番どおりにメモしなければならない、ということはありません。議論が終わった項目についてあとから補足することもありますし、ときには関連度の低い発言なども含まれるからです。速記や高速タイピングなどの高度なスキルがなければ、すべての発言を漏れなく残すのは困難です。会議メモは、ある程度話を聞いてからキーワード単位で要点をまとめましょう。
●言葉の意味を理解できずに手が止まる
会議中に聞き慣れない言葉や略語が出てくると、言葉の意味を理解できずにメモを取る手が止まることがあります。会議はわからない言葉を調べている間にも進んでしまうため、余計に内容を把握できなくなってしまう――という悪循環に陥るのです。わからないときは側にいる参加者にその場ですぐ質問するか、ひらがなやカタカナでワードだけメモしておいて後で調べましょう。
何もわからないまま会議に参加してしまうと、会議の内容についていけなくなるリスクが高くなります。
会議の目的や趣旨、議題は事前に決まっていて、参加者にはアジェンダ(議事日程)が展開されるケースが一般的です。アジェンダを見てあらかじめ会議の内容を把握しておけば、議論の要点が明確になり、落ち着いてメモを取れるようになります。事前配布された資料にわからない用語があれば、前もって調べておきましょう。
会議の目的や趣旨、議題は事前に決まっていて、参加者にはアジェンダ(議事日程)が展開されるケースが一般的です。アジェンダを見てあらかじめ会議の内容を把握しておけば、議論の要点が明確になり、落ち着いてメモを取れるようになります。事前配布された資料にわからない用語があれば、前もって調べておきましょう。
メモの取り方を効率化するうえで有効なのが、記号や略語です。これらを使うことで「書く量」そのものを減らせ、書き忘れを防ぎやすくなります。たとえば、決定事項は「決」、発言者は「言」、期限は「〆」、確認経路は「→」と略すなど、独自ルールを設定しておくのも手です。
また、メモでは発言者の名前、役職、サービスの名称などを正確に書く必要はありません。部長は「部」と書いて丸で囲むなど、自分が見返したときにわかる範囲でうまく書き方を簡略化しましょう。
また、メモでは発言者の名前、役職、サービスの名称などを正確に書く必要はありません。部長は「部」と書いて丸で囲むなど、自分が見返したときにわかる範囲でうまく書き方を簡略化しましょう。
「5W1H」とは、円滑なコミュニケーションを行うにあたって必要とされる次の要素を指す言葉です。
5W1Hに沿った書き方を意識してメモを取ると情報を整理しやすくなり、議事録上で「誰の発言か」「誰がいつまでに何を担当するのか」などが明確になります。
●Who(誰が)
●What(何を)
●When(いつ)
●Where(どこで)
●Why(なぜ)
●How(どのように)
●What(何を)
●When(いつ)
●Where(どこで)
●Why(なぜ)
●How(どのように)
5W1Hに沿った書き方を意識してメモを取ると情報を整理しやすくなり、議事録上で「誰の発言か」「誰がいつまでに何を担当するのか」などが明確になります。
議事録に書かれた数字が曖昧だと、連携ミスやトラブル・クレームの原因になりかねません。サービスや製品の販売開始日時や価格、商談の日時、売上の予算と実績など、業務に直接的な影響が出る数字にはとくに注意が必要です。
「発言が重なってしまった」「声が届きにくい席だった」といった理由で、発言の一部が聞き取れないこともあります。とくにオンライン会議では、ネットワーク環境や機材の不具合で会話が途切れることも。聞こえなかった部分はわかる範囲でメモしたうえで印などをつけておき、後でほかの参加者や発言者に確認しましょう。
几帳面な方は、メモであっても見やすくきれいにまとめようとしがち。しかし、体裁を整えたり文字を装飾したりしている間に、大事な部分を聞き逃してしまっては本末転倒です。メモは内容がわかれば十分なので、見た目や書き方にこだわる必要はありません。会議中は、効率よくメモを取ることに集中しましょう。
一般的に議事録では、次のような項目が必須とされます。会社によってはこれ以外の項目も必要かもしれません。過去の議事録があれば事前にフォーマットを確認し、記載項目をチェックしておきましょう。
討議内容や決定事項は、わかりやすいように箇条書きでまとめるのがコツです。
●会議名
●議題(タイトル)
●日時
●場所
●参加者名
●決定事項
●討議内容
●次回開催日時
●次回議題
●記録者
●議題(タイトル)
●日時
●場所
●参加者名
●決定事項
●討議内容
●次回開催日時
●次回議題
●記録者
討議内容や決定事項は、わかりやすいように箇条書きでまとめるのがコツです。
会議メモが苦手な方は、以下のようなアイテムがあると負担を軽減できます。
ICレコーダーがあれば会議の内容を録音できるため、聞き漏らしや誤った情報の周知といったリスクを軽減できます。自動文字起こし機能や倍速再生機能が搭載されている機種を選ぶと、議事録作成をより効率的に進められるでしょう。
3色ペンを使うと記載内容を視覚的に見分けられるようになるので、議事録の作成がよりはかどるでしょう。3色ペンを使用する際は、「黒はメモ書き」「赤は重要ポイント」「青は補足」など、あらかじめ色のルールを決めておくのがポイントです。
たとえば、1ページでエリア分けやすいノートや、図表を書きやすいノートなど、カスタマイズのしやすさで選ぶのもよいでしょう。
●ICレコーダー
ICレコーダー(ボイスレコーダー)とは、音声の録音・再生ができるデジタル機器です。会議のほかに取材や研修などで使用することも多く、社用のICレコーダーを用意している会社も少なくありません。ICレコーダーがあれば会議の内容を録音できるため、聞き漏らしや誤った情報の周知といったリスクを軽減できます。自動文字起こし機能や倍速再生機能が搭載されている機種を選ぶと、議事録作成をより効率的に進められるでしょう。
●3色ペン
手書きで会議メモを取る際に役立つのが3色ペン。一般的には、1本のペンで赤・黒・青の3色を使えるボールペンを指します。3色ペンを使うと記載内容を視覚的に見分けられるようになるので、議事録の作成がよりはかどるでしょう。3色ペンを使用する際は、「黒はメモ書き」「赤は重要ポイント」「青は補足」など、あらかじめ色のルールを決めておくのがポイントです。
●使いやすいノート
ノートにはB5、A5など複数のサイズがあるうえに、罫線も横罫、方眼、無地などさまざま。さらに、A罫とB罫では罫幅も行の数も異なります。こうしたなかから自分が使いやすいノートを選ぶと、メモを取りやすくなります。たとえば、1ページでエリア分けやすいノートや、図表を書きやすいノートなど、カスタマイズのしやすさで選ぶのもよいでしょう。
議事録メモに適したノートを探そうと思っても、種類が多くて迷ってしまうかもしれません。マルマン文具のなかでは、議事録メモに便利な『ウトカ』と『ニーモシネ』がおすすめです。
会議メモは、「わかりやすい議事録」をつくるうえで不可欠です。慣れないうちはメモが追いつかないこともありますが、書き方のポイントさえ押さえておけば失敗を避けられます。
ほかにも、会議の内容を事前に把握しておく、フォーマットや書きやすいノートを用意しておくといった準備も重要です。マルマンには『ウトカ』や『ニーモシネ 8mm横罫マージン付』など会議メモを取るのに便利な製品があるので、自分にぴったりなノートを見つけて議事録メモの効率化を図りましょう。
ほかにも、会議の内容を事前に把握しておく、フォーマットや書きやすいノートを用意しておくといった準備も重要です。マルマンには『ウトカ』や『ニーモシネ 8mm横罫マージン付』など会議メモを取るのに便利な製品があるので、自分にぴったりなノートを見つけて議事録メモの効率化を図りましょう。