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環境にやさしい文房具を選ぼう!個人でもできる「サステナブルな取り組み」
資源不足やゴミの増加、地球温暖化、動植物の絶滅など、環境問題は地球規模で年々深刻さを増しています。そうした状況を改善すべく、近年注目されるようになったのが「サステナブル(Sustainable)」という概念です。「持続可能な開発目標」を意味するSDGsの「S」にあたるこの言葉は、今日の環境問題において世界中の人たちが掲げる共通のテーマといえます。
「サステナブルな取り組み」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、個人でも始められることはいくつもあります。この記事では、サステナブルであることの重要性や具体的な取り組み事例、そして、サステナブルな取り組みの一つである「環境にやさしい文房具選び」についてご紹介します。
こうした状況が変わらなければ、豊かに暮らし続けるための生活基盤を維持することができなくなります。子や孫、さらにその先の世代に美しい地球を引き継げないだけでなく、数々の問題を丸投げすることにもなってしまうでしょう。だからこそ、すべての基盤となる地球環境を保全するための「サステナブルな取り組み」が今、世界規模で行われているのです。
●ゴミの増加
2018年に発表された世界銀行の報告書では、2016年に約20.1億トンだったゴミは今後30年で34億トンに達すると予想されています。なかでもプラスチックゴミは固形ゴミ全体の12%を占めており、「自然分解されずに何百年も悪影響を与えるもの」として問題視されています。大量のゴミを焼却処理すると、大気汚染・地球温暖化につながる恐れがあります。また、燃やしたあとの灰を埋める最終処分場も足りていないなど、課題は山積みです。
● 地球温暖化
2013年から2014年にかけて公表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書によれば、地上の平均気温は1880年から2012年までの間で0.85℃上昇しました。今後については複数の展望がまとめられていますが、「可能な限り温暖化対策を講じた場合」でも0.3~1.7℃、「最も厳しいシナリオ」では2.6~4.8℃の気温上昇が起こると予測されています。
こうした気温上昇は、海面上昇や異常気象の増加などをもたらします。また、農作物への影響や伝染病の増加など、さらなる問題を招き得るともいわれています。
また、リデュースに似た言葉にリユース(Reuse)があります。リユースは使えるものを繰り返し使うこと。使わなくなったものを捨てるのではなく、フリマアプリに出店したり、親しい人に譲ったりするなど、価値をリサイクルさせる方法も検討してみましょう。
エコマークのついた製品は、生産から廃棄までのライフサイクルを通して環境負担が少なく、環境保全に役立つと認められたものです。こうした製品を選ぶだけでも、地球環境の保全に貢献できます。
サステナブルな取り組みの一環として、環境にやさしい文房具を選ぶ人も増えてきました。そこで、「なにか地球環境に配慮した文房具はないか」と探している人におすすめしたいのが、マルマンの新製品「COCOCHY(ココチィ)」です。
「COCOCHY(ココチィ)」は、環境への配慮と使いやすさを追求した、「使う人にも、環境にもやさしい」ことをコンセプトとするサステナブルなリングノートです。表紙には、大王製紙が脱プラスチックを目指して開発した水や油汚れに強い高密度厚紙「FSエリプラ+(プラス)」を使用。食品カトラリーにも使用されるほど耐水性・耐油性が高く、雨や結露、こぼした飲み物などから中の紙を守ってくれます。
裏表紙は一部がくり抜けるようになっており、分別・リサイクルの際にノートのワイヤー外しとして使える「リング開き」になります。「リング開き」の形は、花の形になっており、人と自然が共生する未来への思いが込められています。
中の紙はマルマンオリジナル筆記用紙を使っており、裏抜けしにくく、書き心地も滑らか。インクのにじみなどもありません。マルマンオリジナル筆記用紙は、適切に管理されたFSC®認証林、再生資源およびその他の管理された供給源からの原材料で作られています。(ライセンス番号:FSC®-C180385)
性別を問わず多様な年齢層の人に使ってもらえるよう、表紙は6色のカラーラインアップが用意されています。このなかから、用途や気分にあったお気に入りの一冊を見つけてみてはいかがでしょうか?