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【レビュー企画】色鉛筆の上手な塗り方とは?おすすめの色鉛筆や技法も解説
まずは、色鉛筆を使うにあたって基本となる塗り方や技法を確認しておきましょう。複数の技法を知って使いこなすことで、さまざまな質感を表現できるようになります。
油性色鉛筆は、顔料をワックスなどの油成分で固めたタイプの色鉛筆です。一般的に、小学生などがよく使っているのはこちらのタイプといえます。
・芯は柔らかいものから硬いものまでさまざま
・描き味がなめらか
・素材に油分を含んでいるため、発色があざやか
・水性よりもリーズナブルなものが多い
・塗った色が仕上がりの色になる
・描き味がなめらか
・素材に油分を含んでいるため、発色があざやか
・水性よりもリーズナブルなものが多い
・塗った色が仕上がりの色になる
水性色鉛筆は、水に溶ける成型剤で顔料を固めた色鉛筆です。「水彩色鉛筆」ともよばれます。普通の色鉛筆としても描けますが、水で濡らすことで水彩画のような表現も可能です。
水彩色鉛筆の基礎知識はこちら
・芯が硬いため、尖らせて細かく繊細に描ける
・水を含ませた筆と併用することで水彩画のような仕上がりを実現できる
・油性よりも多彩なタッチが楽しめる
・水で溶いたときの色が仕上がりの色になる
・水を含ませた筆と併用することで水彩画のような仕上がりを実現できる
・油性よりも多彩なタッチが楽しめる
・水で溶いたときの色が仕上がりの色になる
水彩色鉛筆の基礎知識はこちら
さっそく、「ドライ」「ウェット」「ドライ&ウェット」などの技法をご紹介していきます。
● 細目
凸凹が細かいタイプです。細密な描写を再現でき、ボタニカルアート、ペン画、カリグラフィーなどの使い方に適しています。● 中目
細目と荒目の中間です。紙表面のシボが自然でほどよく出ており、扱いやすいことから初心者の方にもおすすめです。● 荒目
凸凹が大きいタイプです。陰影を表現しやすいため、大まかな線描や風景などの使い方に適しています。ここでは、マルマンが開発した国産水彩紙『ヴィフアール』のそれぞれの肌目で、「ドライ」「ウェット」「ドライ&ウェット」の仕上がりを確認してみましょう。
凸凹が細かく、肌目が描線・塗りのどちらにもほとんど影響しないため、どの技法を用いても繊細な印象になりました。ボタニカルアート(植物画)などに向いているとされる細目ですが、その通り、細かな描線を残すのに適した紙といえそうです。
細目に比べて、塗っているときにやや凸凹を感じます。肌目が描線・塗りのどちらにもほどよく影響し、繊細さを残しながらもバランスのよい中目は「手描きらしい印象」に仕上がります。肌目の違いで「どんな仕上がりになるか」をイメージできない方は、まず中目の水彩紙を選んでみましょう。
塗っている際に、肌目の凸凹による独特の抵抗感を感じるのが荒目ならではのポイントです。肌目の大胆な荒さが、描線・塗りのどちらにも影響します。
荒目は中目以上に色鉛筆の乗りが凸面につき、ウェットのみで水を含ませた場合も凸凹にしたがって絵具が広がって風合いが出ます。「水彩紙ならでは」といえる、趣のある作品に仕上がるでしょう。
荒目は中目以上に色鉛筆の乗りが凸面につき、ウェットのみで水を含ませた場合も凸凹にしたがって絵具が広がって風合いが出ます。「水彩紙ならでは」といえる、趣のある作品に仕上がるでしょう。
当記事では、初心者の方に向け、色鉛筆や紙の種類、色鉛筆を使ったテクニックなどについて、実際の使用感をまじえてご紹介しました。