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レタリングやカリグラフィーはどう練習すればいい?基本のやり方やコツを解説
レタリング(lettering)は、「手で文字を書くこと」「文字をデザイン(図案化)すること」といった意味を持つ言葉です。これらのほかに、視覚的効果の高い書体やデザインされたフォントそのものも指すこともあります。
一方のカリグラフィー(calligraphy)の語源はギリシャ語の「CALLI GRAPHEIN(美しく書くこと)」で、「伝統的な道具を用いて文字を美しく書く手法」を指す言葉です。アートのジャンルにもなっており、「西洋の書道」とよばれることもあるカリグラフィーは、レタリングの一種に含まれます。
一方のカリグラフィー(calligraphy)の語源はギリシャ語の「CALLI GRAPHEIN(美しく書くこと)」で、「伝統的な道具を用いて文字を美しく書く手法」を指す言葉です。アートのジャンルにもなっており、「西洋の書道」とよばれることもあるカリグラフィーは、レタリングの一種に含まれます。
レタリングは、活字とともに普及・発展してきました。日本で明朝体やローマ字が取り入れられるようになったのは明治時代のこと。大正時代になると、欧米の影響からレタリングが盛んになります。1970年ごろからは雑誌の表紙や見出しにレタリングが使われるようになり、個性的な書体が生まれるきっかけになりました。
カリグラフィーの起源は古く、1世紀後半から2世紀の古代ローマの石碑文字だといわれています。その後、ヨーロッパの歴史のなかで美しい書体(フォント)が次々と生み出され、さまざまな文書に使われてきました。15世紀に入ると、印刷技術の発明によりカリグラフィーは一時衰退。しかし、19世紀になって美しい手書き文字が見直されたことで、再び一般の人々に普及していきました。
カリグラフィーの起源は古く、1世紀後半から2世紀の古代ローマの石碑文字だといわれています。その後、ヨーロッパの歴史のなかで美しい書体(フォント)が次々と生み出され、さまざまな文書に使われてきました。15世紀に入ると、印刷技術の発明によりカリグラフィーは一時衰退。しかし、19世紀になって美しい手書き文字が見直されたことで、再び一般の人々に普及していきました。
誤解されやすい言葉として、以下の用語があります。
● タイポグラフィー
美しく、読みやすい紙面を構成するという目的のために、適した書体を選び配置する手法です。● モダンカリグラフィー
伝統的なカリグラフィーの道具を使いながら、過去の書体にとらわれずより自由に個性的な文字を書く手法です。● ハンドレタリング
カリグラフィーの一種で、フリーハンドで自由にデザイン文字を書く手法を指します。ハンドレタリングのやり方にルールはなく、道具を自由に選択できる点がカリグラフィーとの違いです。「レタリングのやり方」と聞いて、中学校の美術で学んだ「決められた書体を枠の中に正確に書く作業」を思いうかべる方も多いかもしれません。
しかし近年ではモダンカリグラフィーやハンドレタリングのように、デザイナーでなくとも個性的なデザイン文字を楽しむ人が増えています。手軽にはじめられ、一度マスターすればカードや手紙、インテリアなど、生活のさまざまなシーンで自分好みの表現をできる点が魅力です。
しかし近年ではモダンカリグラフィーやハンドレタリングのように、デザイナーでなくとも個性的なデザイン文字を楽しむ人が増えています。手軽にはじめられ、一度マスターすればカードや手紙、インテリアなど、生活のさまざまなシーンで自分好みの表現をできる点が魅力です。
カリグラフィーには、日本の書道と同様に専用の筆記用具を用います。初心者の方におすすめのものや、選び方もあわせて確認しておきましょう。
線の入ったガイドシートにトレーシングペーパーをのせて練習すると、感覚をつかみやすいでしょう。トレーシングペーパーをクリップやマスキングテープで固定し、滑りやすい筆ペンを使うと書きやすくなります。
● ペン
おすすめはカリグラフィー用の、金属のペン先を付け替えるタイプです。初心者の場合は、先が平らにカットされたものが使いやすいでしょう。ガラスペンは文字の太さが一定になってしまうため、デザイン文字を書くには不向きです。初心者のうちは、筆ペンを利用して練習するのもよいですね。● インク
非耐水性のものを選びましょう。耐水性のものは使うたびにペンを洗わないとインクが固まってしまい、ペン先をいためる可能性があります。● 紙
ペン先が引っかからず滑らかに書けるよう、表面がツルツルしたものがよいでしょう。慣れないうちはペンに力が入りやすいため、薄い紙だと破れたりシワになったりするかもしれません。初心者の練習用には、A4からB4サイズのケント紙がおすすめです。線の入ったガイドシートにトレーシングペーパーをのせて練習すると、感覚をつかみやすいでしょう。トレーシングペーパーをクリップやマスキングテープで固定し、滑りやすい筆ペンを使うと書きやすくなります。
● 定規
ガイドラインを自分で引ける、カリグラフィー用の定規もあります。専用の定規を使うと文字のデザインの幅が広がるので、気になる方は使ってみてください。看板やポップなどにデザイン文字を書きたい方は、以下の点に注意しましょう。
● 明朝体
ペンの下のほうを持ち45度くらいに傾けて書くのがコツです。縦線は書きはじめと書き終わりが同じ太さになるように、斜め線はペンを持ち替えず一気に書くときれいに仕上がります。● ゴシック体
ペン先が四角の太めのマジックを使い、ペンの下のほうを持つとうまく書けます。途中でペンを持ち替えず、一気に書くのがポイントです。● アルファベット
基本的に横線は細く、縦線と左上りの斜線は太く書くのがきれいに見えるコツです。いろいろなフォントを見比べながら真似してみましょう。カリグラフィーの練習は以下の点に気をつけながら取り組んでみてください。
● ペンの持ち方
力を入れすぎないように注意しながら、ペンを指で優しく支えて45度くらいの角度を維持します。● 紙の使い方
右利きの方はやや右側を上に、左利きの方は左側が少し上になるように、自分が書きやすいと感じる位置に置きます。● ダウンストローク
ペンを上から下に動かして書くダウンストロークは、やや筆圧をかけながら太く書きます。● アップストローク
ペンを下から上に動かすのがアップストロークです。筆圧をかけずに細く書きます。● 回転や柔らかい動き
アップストロークおよびダウンストロークが一定の太さで書けるようになったら、回転や柔らかい動きなども練習していきましょう。ペンの扱いに慣れる前に、いきなりアルファベットを書きはじめるのはおすすめできません。まずは背筋をのばして、ダウンストロークとアップストロークの反復練習やなぞり書きからスタートしましょう。
初心者のうちは、道具に凝る必要もありません。インターネット上からダウンロードできる練習用ガイドシートをプリントアウトし、トレーシングペーパーをのせて筆ペンなどではじめてみましょう。書いたものを机にならべ、じっくりお手本と比べてみるのも上達への近道です。
初心者のうちは、道具に凝る必要もありません。インターネット上からダウンロードできる練習用ガイドシートをプリントアウトし、トレーシングペーパーをのせて筆ペンなどではじめてみましょう。書いたものを机にならべ、じっくりお手本と比べてみるのも上達への近道です。
練習で使用する紙は、書きやすい紙質やガイドラインの入ったものがおすすめです。
ペンをスムーズに動かすためには、表面が滑らかな上質紙が向いています。目の荒い画用紙や水彩紙を使うときれいな線が書けないだけでなく、ペン先を痛める原因にもなるためおすすめできません。
初心者の方には、方眼罫かドット罫の用紙が向いています。文字の大きさや高さをそろえて、全体のバランスを整えやすいからです。罫入りの紙にトレーシングペーパーを重ねて書くのもよいでしょう。
場所を選ばずに練習したいなら、ルーズリーフもおすすめです。ルーズリーフなら持ち運びにも便利で、移動先でも気軽に練習ができます。
ペンをスムーズに動かすためには、表面が滑らかな上質紙が向いています。目の荒い画用紙や水彩紙を使うときれいな線が書けないだけでなく、ペン先を痛める原因にもなるためおすすめできません。
初心者の方には、方眼罫かドット罫の用紙が向いています。文字の大きさや高さをそろえて、全体のバランスを整えやすいからです。罫入りの紙にトレーシングペーパーを重ねて書くのもよいでしょう。
場所を選ばずに練習したいなら、ルーズリーフもおすすめです。ルーズリーフなら持ち運びにも便利で、移動先でも気軽に練習ができます。
練習を何度か重ねたら、本番に臨み作品として仕上げてみましょう。その際におすすめの紙は、以下の2点です。
レタリングやカリグラフィーのスキルを身につけておけば、おしゃれなプレゼントを作成したり、特別な人へ特別感のあるメッセージを送ったりできます。ユーザーや見込み顧客への印象的な訴求が可能になることから、ビジネスシーンでも利用しやすいでしょう。
趣味として、楽しみながらレタリングのやり方を習得できるというのもうれしいポイントです。練習に適した使いやすい文具を選んで、自分らしいデザインの追求に取り組んでみてはいかがでしょうか。
趣味として、楽しみながらレタリングのやり方を習得できるというのもうれしいポイントです。練習に適した使いやすい文具を選んで、自分らしいデザインの追求に取り組んでみてはいかがでしょうか。