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「知育」で子供の成長を後押し!「お絵描き遊び」で楽しみながら力を伸ばす!
「知育」と聞いてまず思い浮かべるのが、積み木やパズルなどの知育玩具ではないでしょうか。現在はさまざまな知育玩具や知育に関する本などがあり、子供の成長のために、そして子供に楽しく遊んでもらうために、それらのアイテムを購入している人も多いでしょう。
また、近年はなかなか気軽に外出できない状況も続いており、「おうち時間」が増えている家庭も多いことが考えられます。自宅で子供が遊ぶためにいろんな知育玩具を購入してみたものの、「気づいたら部屋がおもちゃで溢れてしまった……」ということもあるかもしれませんね。
そこでおすすめしたいのが、家でも楽しめる知育としての「お絵描き」です! お絵描きで必要なのは最低限の画材と紙だけ。いろんなお絵描き遊びを親子で楽しめるのはもちろん、「描く」ことが子供の成長にもつながります!
「知育」とは、ハーバート・スペンサーというイギリスの哲学者が提唱した「三育」(知育・徳育・体育)のうちのひとつで、判断力や想像力、思考力などの知的な能力を育む教育です。
そう聞くと、学習ドリルなどで勉強するようなイメージも思い浮かぶかもしれません。しかし、幼児期の知育において大切なのは、子供が遊び感覚で楽しみながらチャレンジすること。自主的に試行錯誤を繰り返すことで考える力が育まれ、「上手くできた」という成功体験により満足感も得られます。そしてその成功体験と満足感が次の挑戦につながるなど、“遊び要素”によって子供の能力を伸ばしていくことがポイントです。
● 積み木
生後半年ほどになると、子供は物をつかんだり持ち上げたりできるようになります。積み木で遊ぶことにより指先の器用さが育まれ、崩れないよう積んでいく作業は集中力や想像力の向上にもつながるなど、いくつものメリットがあります。乳児期から遊び始められる積み木ですが、特に0~1歳くらいのときは安全性を重視してソフトな素材を選びましょう。● ごっこ遊び
「ヒーローごっこ」や「お店屋さんごっこ」、「おままごと」など、ごっこ遊びにもたくさんのシチュエーションがあります。ごっこ遊びで欠かせないのが、マネをする対象の観察です。おままごとであればお母さんやお父さんをよく観察し、覚え、表現するステップを踏むことになるでしょう。その過程で観察力や記憶力、表現力などが培われます。● 絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせによって、たくさんの言葉を覚えるきっかけになります。さらにストーリーから情景を想像したり、登場人物の気持ちを考えたりと、感性や想像力を磨いていく一助となるでしょう。何より、読み聞かせによってお父さんお母さんと子供がコミュニケーションできる点は、読み聞かせの大きなメリットと言えます。ここまで知育方法(遊び)の一例をご紹介してきましたが、「お絵描き」も代表的な知育のひとつです。描くということは自分で手を動かしたり、描く対象をよく観察したり、たくさんの色を使ったりするため、 観察力や表現力などの向上が期待できます。また、お絵描きは子供がお父さんお母さんと一緒に取り組めるなど、親子のコミュニケーション手段としても効果的です。
● メリット1:知能の発達が期待できる
お絵描きのような指先を使う行為は脳を刺激し、脳の働きを活性化します。知能の発達が期待できるだけでなく、描くことで身体のコントロール方法を学ぶことにもつながります。また、どうすれば上手に描けるのかを考えるきっかけともなるため、思考力を育む手段としてもお絵描きは効果的です。● メリット2:感性や表現力が育まれる
人や動物、食べ物や車など、何かを見ながら絵を描くときにはよく観察する必要があります。時には手に取ってみたり、においを嗅いでみたりもするでしょう。そのように視覚や触覚、嗅覚などで感じながら絵を描くことで、観察力や想像力を養っていきます。また、対象物をいろんな色を使って表現していくこと、そしてどう表現するか考えていくことで、色彩感覚や表現力を育む一助となるでしょう。● メリット3:空間認識能力が向上する
対象物をよく観察することでその形をしっかりと認識できますが、物を平面としてだけではなく、立体としてとらえる訓練にもなります。もちろん最初は立体を絵で表現することは難しいかもしれませんが、いろんな角度で観察して絵を描くことで、空間認識能力の向上が期待できます。● 塗り絵
お絵描き遊びのなかでも特に取り組みやすいのが「塗り絵」です。始め方は簡単で、お母さんお父さんが下絵となる絵を描いてあげたり、塗り絵用の本を用意したりして、あとは子供が自由に色を選べるよう多色の色鉛筆やクレヨンを準備するだけです。最近ではWEB上で無料ダウンロードできる下絵もあるため、そういったサービスを利用してみてもいいでしょう。・たくさんの色を自分で選んで表現するため、色彩感覚が養われる
・なるべく枠をはみ出ないように塗っていくことで、集中力が向上
・塗り絵によって手先の運動になり、運筆力(自由に鉛筆を動かす力)が向上
・絵が完成すれば達成感を味わえ「また挑戦したい」という前向きな気持ちも出てくる
● フィンガーペインティング
「フィンガーペインティング」とは、指や手に絵具を取ってそのまま紙に描く方法です。動物や乗り物など何かを描くのでもいいですし、絵具を手に取って紙にペタンと置くように塗ってみたり、塗り広げるようにこすってみたりと、自由気ままに描いてみてもいいでしょう。絵具の感触や色が混ざり合う様子、どのような表現ができるのかを楽しみます。・指や手で描くため、絵具の感触や描く感覚などを楽しめる。 触覚が刺激される
・好きな色を使ったり、色が混ざり合うのを体験 することで色彩感覚が養われる
・「手を汚してもいい」という開放的な気持ちからストレス発散にもつながる
・指や手で直接描いたり塗ったりするため、筆圧が弱い子供でも自由に自己表現できる
※子供が絵具を口に入れてしまう恐れもあるため、絵具は安全なものを選ぶ、子供が何でも口に入れる時期を過ぎてから始めるなど、注意も必要です。
● フロッタージュ
フロッタージュは「こすり出し」などとも呼ばれる絵画技法のひとつです。紙の下に網状のものやコインなどを置いて紙を色鉛筆で塗るようにこすっていくと、網目やコインの数字などが浮き出てきます。そのように、 模様が現れる様子を楽しめるのがフロッタージュの魅力です。保育園などでも子供たちがフロッタージュを 体験する機会を設けていたりしますが、落ち葉や花びらなど、自然のものを利用するケースも多いようです。色鉛筆を使ってカラフルな落ち葉を描いたり、数種類の落ち葉を組み合わせたりと、アイデア次第でいろんな作品が描けるでしょう。
・身近にあるものの形状や模様などに対しての好奇心を刺激する
・落ち葉など自然のものの感触や季節の移り変わりを感じられる。家でも自然と親しめる
・模様をしっかり表現するときには力加減の調整がポイントなので、集中力が養われる
● ポイント1:筆圧が弱くても描ける画材
小さい子供はまだ握力が十分に発達しておらず 、また、力加減を上手くコントロールできません。大人のように指先で鉛筆をもつことも難しいでしょう。そのため、力が弱くても握りやすい太めのクレヨンや色鉛筆などがおすすめです。また、段々と3本指で持てるようになってきますが、そのときも持ちやすい形状になっている鉛筆を選ぶと、正しい持ち方の練習にもなります。● ポイント2:耐性のある厚手の紙
ポイント1で触れたように、小さい子供は描くときの力のコントロールがまだ難しいです。そのため、薄い紙を使うと破いてしまうことも考えられます。折角一生懸命描いていた絵が破けてしまうと切ない気持ちになってしまうかもしれませんので、画用紙など耐性のある厚手の紙を選びましょう。ただし、「フロッタージュ」を行ううえでは薄い紙のほうが模様(凹凸)を出しやすいです。● ポイント3:汚れが気になるなら「水性」という選択肢も
子供のお絵描きでは、紙からはみ出してしまったり 、紙以外のところに絵を描き始めてしまったりすることも考えられます。なるべく自由に描かせてあげたいと思いつつ、後々の拭き掃除などを考えるとつい気にしてしまうもの。そんなときは水で拭き取りやすい水性のクレヨンや色鉛筆などを選ぶのもおすすめです。「塗り絵」も楽しめる!親子で一緒に遊べる丈夫な画用紙『図案スケッチブック One Day』
たくさんのユーザーに愛用されている『図案スケッチブック』ですが、さまざまな筆記用具との相性のよさや強度の高さから、子供のお絵描きグッズとしても人気を集めています。
『図案スケッチブックOne Day』は、一枚一枚の画用紙に木や草、車や飛行機などの線画が印刷されているスケッチブックです。 その線画を下絵として「塗り絵」ができるのはもちろん、線画から発想して絵を発展させたり、まったく新しい絵を生み出したりできるなど、子供の想像力や創造性を刺激します。
さらに丈夫な画用紙なので切り取って工作をしたり、写真や切り絵を貼って遊んだりも可能。いろんな使い方を親子で楽しめるので、コミュニケーションツールとしてもおすすめです 。
幼児期は子供がいろんなことを吸収して驚くほど成長する時期でもあります。そんな子供の成長を後押しするような知育グッズや知育方法もたくさんあり、時にはどれを選んだらいいか迷うこともあるかもしれません。そんなときは、気軽に始められるお絵描き遊びも検討してみてくださいね!
子供がお絵描きを楽しむのにおすすめのグッズが、マルマンが取り扱う「リラ(LYRA)」の子供向けシリーズです。ドイツの老舗鉛筆メーカーである「リラ社」の製品で、各種色鉛筆や鉛筆、消しゴムなど豊富なラインアップがあります。まずは鉛筆の持ち方の練習として「グルーヴ」シリーズを選び、小学校に入ってからは「ファルビー」や「テマグラフ」シリーズを使うなど、子供の成長段階に合わせて選択することも可能です。
ぜひ、子供の知育の後押しとしてもお試しください!